高速道路SA/PAのオストメイト用トイレ

先週末に実家に東北自動車道を利用して行って来ました。このところオストメイト用トイレの普及が急速に進んでいるようです。以前は障害者用トイレと言えば、車椅子対応の広めのトイレで手すり付きくらいのものでしたが、ここ10年くらいに一気にオストメイト用トイレが広がった気がします。

オストメイト用トイレ
お腹に+がオストメイト対応のマーク

高速道路のサービスエリア(SA)は比較的早くからオストメイト用トイレの導入をしていた気がします。最初は大きなSAから付き始めましたが、今回いくつか休憩で利用したところ、小さなパーキングエリア(PA)にもかなり導入が進んでいました。大多数のSA/PAにはかなりの確率で付いていますので、安心感が高まりました。ただ、まだ付いていないPAもありますので注意。また「障害者トイレ」として別にあるわけでは無く、健常者も使えるちょっと広めの個室トイレなので、混雑しているSAでは埋まっている事も多いです。空いてるPAの方が狙い目かも。装備もそちらの方が新めです。

TOTOのちょっと古いタイプ
TOTOのちょっと古いタイプ

少し経験を積んだオストメイトなら誰でも使えるTOTOの旧来のタイプが付いている事が多いです。私はパウチの排出口からお湯を入れてジャバジャバ洗うのですが、蛇口がもう少し長いといいかな。シャワーはグリップのボタンを押したときだけ出るので高い位置にあっても切り替えの時に濡らす事は無いでしょう。

通常の洋式便器もあるのが普通
通常の洋式便器もあるのが普通ですが、中には和式便器と組み合わされている場所もありました(大谷PAなど)。

通常の便器(ウォシュレット付き)も備えられています。なので健常者の人もここを使います。大谷PA(上り)では洋式では無く和式便器との組み合わせでした。スペースの関係でしょうか?

オストメイト用トイレの装備
ここを広げるとトイレの前に立ち難いんですが・・・。

ここは那須高原SA(下り)ですが、持ち物の多いオストメイトにとっては物の置き場所にこれがあるのは便利です。しかし場所が・・・。これを広げると便器の前に立ち難いのでもっといいレイアウトは無かったものか。

鏡はここ?
貼り替えや洗浄を考えるとこんな離れた場所では無く、オストメイト便器の前に鏡が欲しい。姿見と勘違いしているのでは?

鏡もパウチの付け替えや洗浄に有ると便利なのですが、遠く離れた位置にあってもねえ。オストメイトに意見を聞いてないのかもね。

TOTOの新型便器
TOTOの新型便器(泉PA)

泉PAは売店すらない小さなPAなのですが、そこにも付いていました。これはTOTOの新しい方ですね。蛇口とシャワーが一体になって引き伸ばせるので便利です。これも物置の場所がいまひとつ。それとも靴脱いでこれの上に乗るの? いやいやそれにしても場所が・・・。
あと、個室内にゴミ箱が欲しいです。有る場所もありましたが無い場所の方が多いです。

今回自家用車で東北道を走ってみて、ずいぶんとオストメイトを取り巻く環境は良くなりつつあると思いました。新幹線の駅や空港にも大分オストメイト用トイレが増えました。デパートやショッピングモールにも付いているのを見ました。急なパウチの漏れにも飛び込める場所があるのは助かります。旅行中はそれが一番の心配事ですから。ちょっとレイアウト的にもうひとつな感はあるんですが、それでも無いよりはあった方がいいですし、今後も改善されていけばいいなと思いました。

ストマで行く新幹線の旅

凄く久しぶりに新幹線で旅をしました。今回は東北新幹線で仙台です。東北新幹線やまびこ

仕事の関係もあって、旅は自家用車か飛行機が多いので、新幹線はあまり乗りません。東北新幹線は15年ぶりくらいです。あの頃はまだ手術前でした。
だいたい鉄道の旅はオストメイトには結構辛いものがあります。いつも大は満員の狭くて汚い駅のトイレ。新幹線はいいのですが、そこに至るまでの満員電車や、結構な距離の徒歩移動。トラブる要素が満載です。

とは言うものの、最近ストマの調子もいいことですし、自家用車で行って雪になるのも大変なので久しぶりに挑戦。

障害者割引の切符永久人口肛門保持者は大抵4級の障害者手帳をお持ちのはず。それを使えばJRの切符が障害者割引になります。
割引になるのは乗車券のみで、それが半額になります。特急料金や最初から割引になっているものは対象外です。
今回の場合は東京から仙台までの乗車券が半額の2,970円、それに特急指定席が4,750円で7,720円。通常ですと1万円ちょっとなので、全体で3割弱の割引になります。
えきねっと」で席の予約や席指定をする事もできます。この場合は少し注意が必要です。先ほど書いたように障害者割引は乗車券のみにしか使えません。ですので予約時には指定席券のみを申し込んで下さい。そして受け取りは「みどりの窓口」か「びゅうプラザ」で行ないます。乗車券はその時に障害者手帳を出して購入します。みどりの窓口は混んでいる事が多いのですが、対面でないと障害者割引は使えません。指定席券売機の方が受け取りは簡単なのですが、その理由で我々は使えません。
もうひとつ、「えきねっと」では「トクだ値」という新幹線の割引料金があるのですが、これはあくまでも乗車券と指定席券のパック料金ですので、これの乗車券部分だけをさらに割引には出来ません。従って通常は10~15%割引のチケットですが、乗車券の障害者割引と正規の指定席券を買った方が安くなります。
ただし、「トクだ値」ではごく少数30%以上の割引で売る事があります。この場合は障害者割引を使うより安くなることがありますので、計算してどちらが得かを選択してください。トクだ値を選んだ場合は障害者割引は関係なくなりますので、自動券売機で受け取る事が可能になります。

飛行機に比べるとJRのチケットシステムは遅れていると言わざるを得ません。未だに1ヶ月前の予約しか取れませんし、ネットで予約した切符も(当日でも構わないですが)受け取りに行かねばなりません。我々のような障害者割引を使う場合はわざわざ混んでいるみどりの窓口に並ばねばなりません。
その点飛行機はスマートです。私はJAL、ANA両社のマイレージ会員ですが、予め会員情報として障害者手帳の番号を登録しておけば、通常料金と同じようにネットでチケットを購入できます。JRも早くそうなればいいんですけどね。

仙台駅の多目的トイレまあ新幹線車内のトイレは昔に比べればずいぶんと綺麗に現代的になりましたが、ウォシュレットが付いているわけでもなく、ましてやオストメイトトイレはこの先も付く事は無いでしょう。以前書いたような簡易ウォシュレットのようなものがあると便利で清潔です。
また、大きな駅には最近の公共スペースの例に漏れず、オストメイト設備が整いつつあります。写真は仙台駅の新幹線改札口内にある多目的トイレです。非常に清潔で帰りの電車に乗る前にパウチの洗浄とチェックをするのにありがたかったです。

今回一人旅で一番問題だったのは、行き帰りともに窓際の席を取ったのですが、隣人に恵まれず、自分の前に荷物を大量に置いて「とおせんぼ」されちゃいました。これではトイレに行きたくとも気が引けて行きにくいです。本人は悪気は無いのでしょうが、ちょっと困りました。やはり窓際は諦めて通路側の席を取るべきでした。

人口肛門と温泉

先日、いや~なニュースを見てしまいました。

入浴理解を 支援団体、公衆浴場拒否でチラシ

私自身は長い間2孔ストマで、肛門から便漏れがあった為に温泉や大浴場などの利用は控えていました。しかし1孔ストマの人がこのような目にあうとは少々驚きでした。

確かに普通の方から見ると、大きな傷口もグロテスクですし、得体の知れないビニールの袋がお腹に付いているのは、何も知識のない方にはぎょっとされると思います。
もちろん、浴場や温泉でパウチを外して洗浄などは、私からしても論外で迷惑この上ない行為だと感じますが、床やお湯を汚さない限りは何の非難される言われも無い筈です。

このような目に会わない為にもむき出しのパウチは控えた方がいいですね。1孔ストマになるので、私も温泉旅行やビーチリゾートを楽しみにしているのですが、さすがにパウチむき出しで他人の目に触れるのは抵抗があります。拒否されずとも好奇心からじろじろ見られることもあるでしょう。子供などは興味津々なんじゃ無いでしょうかね? 「あのおじさんのおなかにへんなものがついてる!」って大騒ぎされるのも困ります。
しばらく前から何か良い物は無いかと探していたのですが、今回購入したものが調子良いのでご紹介します。

オストミーシークレット スイムラップ

オストミーシークレット スイムラップ
オストミーシークレット スイムラップ
先日の手術からどうもお腹の中身が下に寄ってしまいさらにデコボコしてるのでこんなです。別にパウチ以外に詰め物をしてるわけではありません。

これはコンバテック・ジャパンで扱っています。多分米国製だと思います。
この手のものは、ストマ・パウチを保護する事と並んで「目立たない」という事が大事だと感じます。他にも海外製のゴムの製品がありますが、水泳で水着のインナーに入れることが前提なのか、やはり目立ってしまいそうなのとラテックスアレルギーがちょっと心配です。
その点この製品は、ベージュを選択すればそれほど目立ちませんし、いい具合にパウチと傷跡を隠してくれます。難を言えば、サイズが小さめでピチピチなので、太った方には最大のLサイズでもちょっと厳しいかもしれません。ウェスト85センチの私でLサイズがぴったりのサイズ感です。90センチまではギリギリいけそうですが、それ以上の方は痩せる事を考えた方が良いかも知れません。でもまあ、ストマにした人って大抵痩せますからね。それを頑張って維持しましょう。オストミーシークレット本社のサイトでは、黒とベージュ以外にも色があり、サイズもXXXLまであるようなのですが現時点でコンバテックの取り扱いが無いのが残念です。
ただの腹巻に見えますが、水着などと同じような素材です。内側にポケットが付いていて、そこにパウチを収めるようになっています。ポケットは左右有ってどちら側のストマにも対応できるようになっています。
先日、ビジネスホテルの大浴場で使ってみましたが、特に何の問題も無く、何か言われる事もありませんでした。パウチがブラブラする事も無いのでいい具合です。これはコンバテックの代理店で購入できます。地域によってはパウチの購入補助が使えますので問い合わせてみて下さい。

苦情を言われないためにもオストメイト側からの自衛が必要ですね。絶対にパンクさせないためにも入浴前にパウチを空に(出来れば部屋のバスで洗浄)してから大浴場へ向かうくらいの気遣いは必要だと感じます。

人口肛門で乗る飛行機の旅

止む終えずなってしまった人口肛門(ストマ)生活、最初は散歩で外出するのも漏れるのが心配でしょうが、慣れてくればなんてこともなくなります。最初は自家用車やタクシーから始まって、電車やバスなんてのはまあ楽勝です。フェリーも乗りましたが、特に問題となるような出来事もなく、普通に乗ってきました。ただ、やはり飛行機ともなると少しハードルが上がります。手術後すぐはちょっと厳しいと思います。最低でも半年はストマの具合を見てからの方がいいと思います。
飛行機の最大の問題は、「行きたい時にトイレに行けない」と言う事に尽きます。出発から離陸後しばらくの間と、着陸前からゲートに着くまでは席を立つ事すら出来ません。それ以外でも気流の悪い時などトイレに行けないシチュエーションがありますし、国際便で食事後等はトイレに並ぶ列もできてしまいます。飛行機に限らず、オストメイトは「乗り物に乗る前にパウチを空にしておく」事が鉄則ですが、飛行機に関してはそれを厳格に守らねばなりません。そしてそれほど溜まってなくとも行ける時にトイレに行ってパウチを常時空に近い状態にしておく事で、パンクの危機に会わずに済みますし、それを守ってさえいれば飛行機の旅も恐れることは何もありません。

パウチは出発前日に貼り替えましょう
一度これで失敗したことがあるのですが、パウチを貼り替えてすぐに外出するのは少々危険です。パウチの粘着面は汗などの水分を吸ってより強固に粘着するので、貼り替え後しばらくはそれほど粘着力が強くないのです。直前に貼り替えた私は家を出て移動中に漏れ出してしまいました。従ってパウチは出発前夜に貼り替えるのが最良だと思います。翌朝にはしっかり面板は固着していますし、もし貼り方に不備があっても一晩置く事でそれを発見でき出発前に補修や貼り替えが出来ますので、移動中に漏れたりするなどの最悪の事態に会わずに済みます。
私は旅行時には特に念入りに面板の縁をメディカルテープで補強しておきます。

搭乗前の飲食は控えめに
特にイレオ(小腸)の人には鉄則です。コロ(大腸)の人でも腸の動きが活発になってガスが出て来やすくなるので、大量の飲食は控えた方がいいです。イレオの私は登場数時間前から食事はやめておきます。水やジュースは飲みますが、腸を刺激するコーヒーも飲みません。目的地に着いてから好きなだけ好きなものを食べるためにもここは我慢しておきましょう。コロの人は洗腸という奥の手があるので、それをやっておけばほぼ一日排便を気にせずに済むというイレオの私には羨ましい方法があります。

搭乗直前に必ずパウチを空に
これは鉄則です。手荷物検査が終わって搭乗ゲートまで来てからパウチを空にします。大して溜まってなくとも空にしましょう。搭乗直前であればあるほど望ましいと思いますが、ゲートオープン直前はトイレも混みますのでそれなりにタイミングを見て行って下さい。その後は数十分から下手をしたら1時間以上、気流が悪かったりしたら目的地に着くまでトイレに行けないかもしれないのですから。

席はトイレに近い席を
「もし席で漏れ始めたら」と考えるとトイレに近い席を選択したいものです。最近はネットで航空券を購入すると予約時に席が選択できますので、通路側の席、トイレに近い席を考えて下さい。知人と数人で旅行する場合は窓側の席でもいいですが、一人旅で漏れ始めたパウチを押さえながら、隣の席の人を跨ぐなんて考えただけで震えてしまいます。
団体ツアーや格安航空便で座席指定できない場合でも出発カウンターでオストメイトだと言えば、満席でなければある程度配慮してくれる可能性があります。

替えのパウチは必ず機内持ち込み手荷物に
これも鉄則です。機内でパンクした時に「替えのパウチが預け荷物に入ってる」なんて想像する事すら恐ろしい状況です。パウチ交換用具一式を機内持ち込みできるバッグに入れておきましょう。ただし、ハサミは機内持ち込み禁止物ですので、自分で面板に穴を開ける人は予め穴を開けて持って行きましょう。また、座席上の荷物入れに入れるよりは前の座席下に置く方が、「漏れたパウチを押さえながら背伸びをして荷物を取り出す」というアクロバットをせずに済みます。ハンドバッグやポーチなど小さな手荷物は前の座席下に置けるのでそこを利用しましょう。私は小型のショルダーポーチに一式入れて持って行っています。

機内の飲食も控えめに
国内線はせいぜい飲み物しか出ませんのでいいんですが(空弁? 着くまで我慢ですよ!)、国際線は機内食が出ます。まあこれも旅の楽しみの一つですので、さすがに食べるなとは言いません。ただビールを飲みすぎて酔っ払ったりはやめましょう。特にイレオの人は水分の取りすぎに注意です。あっという間にパウチが満タン、でもベルトサインでトイレに行けない! なんて事にもなりかねません。

トイレは早め早めに
離陸してベルトサインが消えたらタイミングを見てトイレに行きましょう。便が出なくともガスが溜まりますし、それほど溜まっていなくとも空にして、パウチの状況もチェックしましょう。面板の侵食が進んでいないか、剥がれかけていないか、など、不安があったらメディカルテープなどで補強しておきましょう。不安があるからといって漏れ始めていないのに機内のトイレでのパウチ貼り替えはお勧めしません。狭いし水を大量に使えないので、自宅でやるほどうまく出来るとは思えません。上手くできずに状況をさらに悪くする可能性もあります。どうにか凌いで到着地の空港のオストメイト用トイレで貼り替えた方が安全だと思います。
なお、機内トイレにはウォシュレットは付いてないことが多いので(ビジネスクラスはあったかな?)、以前紹介した手動の簡易ウォシュレット等があると便利です。

降下が始まったらトイレに
よほど気流が悪くなければ、今は着陸直前までベルトサインは付かないことが多いですけど、あまり直前だとトイレが混みますので良いタイミングで行っておきましょう。国際線の場合、到着時の入国審査が終わるまでトイレに行けなかったりするので、ここも余裕を持って行ける時に行っておくのが吉です。

目的地に着いたら好きなだけ好きなものを食べて飲んでください。ただし、帰りの飛行機があることも忘れずに。このルールを守れば、大失敗することなく安全に帰宅できると思います。全ては漏れないためにはどうするか、漏れたらどうするかなのですが、私自身はオストメイトになってから国内線国際線合わせて十数往復乗りましたけど、これまで一度も機内で漏れた事はありません。事前準備と早めのトイレさえ守っていれば何も恐れることは無いと思いますけどね。

一応オストメイトが飛行機に乗るときのTips
1)大抵の航空会社の国内便には障害者料金が設定されています。障害者手帳を持っている方は有効に利用しましょう。
2)ハサミは機内持ち込み禁止のはずです。また液体も駄目なことも多いので気をつけてください。
3)最初に乗る前は旅客機は上空でキャビンの気圧が下がることが心配でした。パウチが膨らんでパンクするのではないかと思ったのです。しかし、実際はそんなに気にすることはありません。まったく無問題です。でもガスは溜めずに早めに出しておきましょう。
4)臭いが気になる方は以前紹介したグッズなどを利用してみては。消臭スプレーは国内線では0.5リットル以下であれば持込可能なようですが、機内で噴射できるかどうかは定かではありません。国際線はちょっと規制が多すぎて機内での利用は無理そうです。
5)手荷物検査ではこれまでストマやパウチ関連品で何か尋ねられたりしたことはありません。健常者の人と同じく普通に何事も無く乗れます。
6)海外空港でもそれは基本的に変わりませんが、ハワイのホノルル空港だけは異常に厳しかったです。もはやゲート式の金属探知機なんて使っていません(置いてはありますが)。一人ずつブース式のエックス線検査機に乗って360度回されて精査されます。私の場合「お腹に変なものがついている」と認められたのでしょう。「こっちへ来い」と検査場内にある個室に連れて行かれ、ズボンを下げろと言われたのでパウチを見せて「I’m a Ostomate」と言ったところ検査官が無線でどこかと喋っています。多分このチェックもカメラでどこからか監視されているのでしょう。無線で二言三言会話してから「OK、行っていいよ」と言われて無事通過出来ました。ホノルルに限らず米国の国際空港はどこも今はこんな感じだとロスやサンフランシスコに行き慣れてる人に言われましたので、オストメイトは米国旅行で経験することと思います。なおその時の同行者(健常者)は首から下げたお守りが引っかかったようで、取り出して中を見せろと言われてました。
7)今はありがたいことに国内の国際空港レベルには大抵オストメイト用トイレが設置してあります。乗る前に排出ついでにパウチの面板の状況をチェックしましょう。ただし、上にも書いたように直前の貼り替えは危険もはらみますので注意して下さい。

以上、何か気が付いた事があれば追記していきます。

オストメイト(というか私)が旅行に持って行く必需品

別に私が全オストメイト(人口肛門保有者)を代表しているわけでもなんでもないのですが、私が旅行時に必ず持っていくもの、持って行ったら便利なものをまとめてみました。もちろん人によって異なると思いますし、私はオストメイトの大部分を占めるコロストミー(大腸人口肛門)では無くちょっと特殊なイレオストミー(小腸人口肛門)なのでその違いもあると思います。その点も踏まえてご参考にしていただければと。これからオストメイトの仲間になる方にも有益な情報になる事を願っています。

替えのパウチ

替えのパウチ
替えのパウチとリムーバー、パウダー
日帰りの時は1セットですが1泊以上の旅行時は必ず4~5セット持って行きます。

何は無くともこれは絶対に必要です。ただし、「自分は5日ローテーションなので、出発前日に貼り替えれば7日の旅行だから1枚持っていけばいいや」などとお考えのあなた。あま~い!とんでもなく甘いです。何故か旅行中は極端にパウチの持ちが悪くなります。立ったり座ったりなど粘着面への負担が多くなる事や、移動中座りっぱなしでお腹の皺が常時よってしまう事や、旅先でおいしい物を食べて消化液がガンガン出てくることなども関係しているのかもしれません。長持ちタイプのパウチでも1~2日で漏れが始まることがよくあります。
オストメイトなりたてのころ、名古屋で用事があったために自家用車で深夜高速に乗って向かい、名古屋直前のサービスエリアで車中泊したんです。もちろん出発前にパウチは交換済みです。しかし、寝る前に食べた激辛タンタンメンが悪かったのか翌朝漏れてしまいました。慌ててサービスエリアのオストメイト用トイレで替えのパウチに交換しました。一安心と思いきや、走り出した直後にお腹の辺りに生暖かい液体の感触が・・・。次のパーキングエリアで停めて確認するとやっぱり漏れていました。3日の旅行だったので替えのパウチはさっき交換した1枚しか持って行かなかったのです。まさか1日で2枚漏れるとは想定外でしたから。このままでは車から降りることができません。ましてや人に会う予定もあるのです。仕方なく次のインターで降り、Uターンして一旦自宅に戻ることになりました。その日の内にまた名古屋入りしないといけませんので、自宅でシャワーを浴びてパウチを貼りなおし、そしてまた高速に乗り名古屋へ向かい夜の10時過ぎに到着。東京~名古屋を1往復半ですから1000キロ以上を1日で走破し、えらい目にあいました。もちろん初日の予定はめちゃくちゃ。これ以来、数回パンクしても大丈夫なように、旅行には替えパウチを4~5セットは持って行きます。かなりかさ張るのですが安心にも繋がりますので仕方ありません。パウダーや剥がす時のリムーバーももちろんお出かけセットに入れています。

タオル

タオル
タオルも旅行では何枚か持って行きます。

これもパンクした時に押さえたり、パウチ交換時の洗浄に使ったり、非常に重要なので何枚か持って行きます。パウチと違って、旅先のホテルに着きさえすれば、洗って乾かして翌日も使えますので、数枚程度あれば大丈夫なことが多いです。
タオルもかさ張るので困りますね。足りなくなったらコンビニでも買えますから、荷物が入りきらない時は1枚だけ持参して後は現地調達でもいいかもしれません。

簡易ウォシュレット

簡易ウォシュレット
簡易ウォシュレット
伸ばすとこんな幹事。
シュピューラー
シュピューラーが正式名称のようです。

電動タイプも持っているのですが、この手動タイプを入手してからはこればかり使ってます。小さくてかさ張らないし、軽いし、その割に機能は電動と大して変わらないし。
肛門が無いのに何故必要かって? まあ以前は2孔ストマで肛門からの漏れもあったので必要と思って買ったのですが、1孔の永久ストマになった今でも手放せません。
オストメイト用トイレもずいぶん増えたといってもどこにでもある訳ではありません。ウォシュレットですら無いところも未だに結構あります。そういうところのトイレで、これに水を入れてストマの排出口から流し込み、パウチ内を洗浄するのです。特にイレオの人には消化液のアルカリ成分も水で流し出せるので有効です。何度か水を入れて排出を繰り返せば、ストマ周りについている便もきれいになってすっきりです。(ただし、脱臭フィルターの持ちは悪くなるので注意)
また、オストメイト用トイレやお風呂場以外で緊急にパウチ交換をしなければならない場合はこれでパウチを剥がした後を洗浄します。便や消化液をきれいに除去しないとすぐにそこから漏れ出しますので、旅先のパウチ交換は自宅よりずっと手間が掛かります。
洗浄時にはもう少し容量が欲しくなりますが、そうなったらペットボトルでいいのですから現地調達できます。500mlくらいのお水のペットボトルを買いましょう。

メディカルテープ(サージカルテープ)

3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ
3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ

便利グッズでも書きましたが、これも旅行には欠かせません。パウチが剥がれかけてきた補修に必要です。私は凸面板のパウチを使用しているので、面板の端が浮きやすいのです。そこから剥がれてきて漏れるパターンも多いので、旅行に出かける時は事前に面版の端を上下左右これを使ってがっちり肌に固定してしまいます。
漏れ始めた時に、これで最後の数分を稼いで助かった事も数度あります。
詳細は便利グッズのページをお読み下さい。

ハサミ

ハサミ
コロプラストのスターターキットに付いてきたハサミ

私はプレカットの面板しか使わないので本来必要無いのですが、メディカルテープのカットなどに使っているため持って行きます。しかもコロプラストのスターターキットに付いている先の曲がった面板カット用の奴。何故か使いやすいですし切れ味もいいので。面板を毎回切る必要のある方は、これが無いと話しにならないですよね。事前に必要数をカットして持っていくという手もありますけど。
なお、サイズにもよりますが飛行機移動の場合、機内持ち込み手荷物には危険物として入れられないと思いますのでご注意下さい。

アルケア脱臭フィルター

アルケアガスクリン
アルケアガスクリン

便利グッズにも書きました。イレオの場合、パウチのフィルターがすぐに駄目になってしまう(コンバテックは特に水分に弱い)ので必要でした。私はこれを1シート必ず携帯していて、ちょっとフィルタの効きが悪くなって臭い始めたなと思ったら、パウチ標準のフィルタは塞いでこれを貼り付けます。自家用車などは全然気にしないで済みますが、通勤電車やバスなど、他人との距離が近いと神経質になりがちな私としては精神的にも楽になれるグッズです。
詳細は便利グッズのページをお読み下さい。

ベッド用防水シート

防水シート
イレオなのでこれが無いと汚しそうで寝られません。

これはイレオストミー限定かもしれません。ホテルなどに泊まった時、ベッドでパウチがパンクした場合、水便で盛大に汚してしまいます。オストメイトになって以降、合計で30泊くらいはしてると思いますが、実際にパンクした事や汚してしまった事は一度も無いのです(自宅ではあります)。しかしもしもってのがありますから念のために敷いて寝ます。コロの人は漏れてもニョロ、ポトリですがイレオはジャーと出てしまいますからね。意外と掛け布団は無事です。だから敷布団やベッドマットを汚さない工夫が必要なのです。
以前は紙パンツを履いてパウチもその中に入れて寝ていたのですが、紙パンツは泊数によって数枚必要な事を考えると持ち物として1枚で済むこちらの方がかさ張らないので最近は専らこれにしています。自宅ベッドもこれを敷いて寝ています。セルヴァンと言うメーカーを使ってますが、1年ほど使うと端が丸まってくるのが難点。2年以上経つと洗濯で防水コーティングがボロボロと剥がれてきます。もう少し寿命が長いものを物色中。

障害者手帳

障害者手帳
旅行では何かと便利に使えます。障害者の権利でもあるので出し惜しみはしません。

外出時には必ず持って出ますが、旅先で何かと利用させていただいてます。これを見せると障害者料金で安くなるんですよね。フェリー等の交通機関や観光施設、事前にどこで使えるか調べておいた方がいいでしょう。ただし絶対に無くさないようにして下さいね。
高速道路の割引は、登録された自家用車のみなので、旅先で借りたレンタカーなどには適用されません。こないだそれを勘違いしていてちょっと恥をかきました^^;。

 

ひとまずこんなところでしょうかね? 便利なものが見つかったら順次追加していきます。

人口肛門と外出

不幸にして人口肛門「ストマ」になってしまった場合、もう人に会ったり、外出したりが非常に不便になると考えるのではないでしょうか? ましてや旅行などもう出来ないのではないかと失望してしまうかもしれません。それが手術を前にした場合、不安に駆られて悩んでる方もたくさんいるのかもしれません。実は私もそうでした。
しかし、断言します。自分でストマを管理できるようにさえなれば、旅行など(ストマの状況によって多少の制約はあるでしょうが)何も気に病むことなく可能です。ストマを持ちながら通勤し社会で活躍されている方もたくさんいます。ほとんどの方は比較的管理の楽な大腸人口肛門(コロストミー)ですが、私のような小腸人口肛門(イレオストミー)でも同様です。要は自分のストマの状態を把握して、様々な状況に対処できれば良いのです。それは決して難しい事ではありません。

さすがに初めてのストマ造設手術後一週間くらいで旅に出るような人はいないでしょうし、お勧めもできません。パウチの張り替えもまだおぼつかないでしょうし、どういう状況でどんな漏れ方があるかも自分で把握できていません。
まず、退院したら自宅療養の期間にパウチを定期的に交換出来るようにしましょう。私は1セットのパウチを6日で交換しています。パウチによって推奨される交換日数の目安があるはずなので、パンクさせずに毎回同じ日数で交換出来るようになりましょう。5日もったけど次は1日でパンク、その次は3日でパンクなんてのは駄目です。

ちゃんとローテーションが出来るようになる頃には、経験も増えてパンク処理も大分慣れてくる頃だと思います。まずいつでも自宅に戻れるような範囲で半日外出してみましょう。それで慣れてきたら次は1日外出です。ずっと自宅にこもりきりだと体力的にもきついと思います。できるだけ歩いてみましょう。
外でのパンクと言う自体にも遭遇するかもしれません。それは予め想定しておき、どう対処するかを決めておきましょう。交換用パウチやタオル、替えの下着は常時携帯しておきましょう。慣れるまでは紙パンツの方が気楽かもしれません。

コロの人はそれほど大きな問題は発生しないと思いますが、イレオの人は最初の内は食事を抜いて外出した方が楽かもしれません。私も初期の頃は外出時は食事抜きでした。ガスが溜まる事や排出の事を考えずに済みますから。イレオの人は食事後すぐに便とガスが出るピークが来ますから、その時にトイレで排出しなければなりません。
慣れてくれば自ずと食事と排出のタイミングが見えてくるので、その後の移動時間から逆算していつ食事をしてトイレに立てば良いかが判ってきます。

電車にも乗りましょう。さすがにラッシュ時の通勤電車は初心者にはお勧めできません。押されてパンクが怖いです。パウチ内にどのくらいガスが溜まっているかをちょくちょくチェックして下さい。脱臭フィルター付きパウチでも詰まってガスが抜けずにパンパンになってることがあります。フィルターのないパウチならなおさらです。私の経験した失敗に、レストランで友人との話しに夢中になり、ガスが溜まっていることを把握しながらもトイレに立つタイミングを先延ばしにしてパンクと言う事がありました。

自信が出来たら1泊旅行です。自家用車は何の心配も無いでしょう。ずっと座っていけてすぐにトイレにも立てる新幹線や特急列車などは楽なものです。少々ハードルは上がりますが、飛行機だって乗ることができます。JRも国内便旅客機も障害者割引がありますので、予め調べておいて下さい。
旅館やホテルに泊まることはなんてことはありません。ただパンクに対する備えは迷惑を掛けない為にもしておきましょう(特にイレオの人)。布団やベッドを駄目にするのは申し訳無いですから。個室のお風呂は全く問題無いですが、露天風呂にだって入れます。パウチむき出しだと知らない方にちょっとぎょっとされますし、ケースによってはこちらが不愉快な思いをすることもあるようです。私は目立たぬよう肌色の水泳用の腹巻(コンバテックで売ってます)をしますが、それで問題になったことはありません。その辺は今後書きましょう。
最終目標は海外旅行です。長期の旅行はそれなりに準備が必要ですし、結構荷物も多くなります。私はジャカルタ、台湾、ハワイと経験しましたが、備えさえしておけば、何の障害もありませんでした。
一番の障害は手術や入院、自宅療養でなまった体ですね。旅行は体力使いますから、それまでに体を鍛えておきましょう。
外出に必要なものや便利なグッズも今後ボチボチと書いていきます。