人口肛門と外出

不幸にして人口肛門「ストマ」になってしまった場合、もう人に会ったり、外出したりが非常に不便になると考えるのではないでしょうか? ましてや旅行などもう出来ないのではないかと失望してしまうかもしれません。それが手術を前にした場合、不安に駆られて悩んでる方もたくさんいるのかもしれません。実は私もそうでした。
しかし、断言します。自分でストマを管理できるようにさえなれば、旅行など(ストマの状況によって多少の制約はあるでしょうが)何も気に病むことなく可能です。ストマを持ちながら通勤し社会で活躍されている方もたくさんいます。ほとんどの方は比較的管理の楽な大腸人口肛門(コロストミー)ですが、私のような小腸人口肛門(イレオストミー)でも同様です。要は自分のストマの状態を把握して、様々な状況に対処できれば良いのです。それは決して難しい事ではありません。

さすがに初めてのストマ造設手術後一週間くらいで旅に出るような人はいないでしょうし、お勧めもできません。パウチの張り替えもまだおぼつかないでしょうし、どういう状況でどんな漏れ方があるかも自分で把握できていません。
まず、退院したら自宅療養の期間にパウチを定期的に交換出来るようにしましょう。私は1セットのパウチを6日で交換しています。パウチによって推奨される交換日数の目安があるはずなので、パンクさせずに毎回同じ日数で交換出来るようになりましょう。5日もったけど次は1日でパンク、その次は3日でパンクなんてのは駄目です。

ちゃんとローテーションが出来るようになる頃には、経験も増えてパンク処理も大分慣れてくる頃だと思います。まずいつでも自宅に戻れるような範囲で半日外出してみましょう。それで慣れてきたら次は1日外出です。ずっと自宅にこもりきりだと体力的にもきついと思います。できるだけ歩いてみましょう。
外でのパンクと言う自体にも遭遇するかもしれません。それは予め想定しておき、どう対処するかを決めておきましょう。交換用パウチやタオル、替えの下着は常時携帯しておきましょう。慣れるまでは紙パンツの方が気楽かもしれません。

コロの人はそれほど大きな問題は発生しないと思いますが、イレオの人は最初の内は食事を抜いて外出した方が楽かもしれません。私も初期の頃は外出時は食事抜きでした。ガスが溜まる事や排出の事を考えずに済みますから。イレオの人は食事後すぐに便とガスが出るピークが来ますから、その時にトイレで排出しなければなりません。
慣れてくれば自ずと食事と排出のタイミングが見えてくるので、その後の移動時間から逆算していつ食事をしてトイレに立てば良いかが判ってきます。

電車にも乗りましょう。さすがにラッシュ時の通勤電車は初心者にはお勧めできません。押されてパンクが怖いです。パウチ内にどのくらいガスが溜まっているかをちょくちょくチェックして下さい。脱臭フィルター付きパウチでも詰まってガスが抜けずにパンパンになってることがあります。フィルターのないパウチならなおさらです。私の経験した失敗に、レストランで友人との話しに夢中になり、ガスが溜まっていることを把握しながらもトイレに立つタイミングを先延ばしにしてパンクと言う事がありました。

自信が出来たら1泊旅行です。自家用車は何の心配も無いでしょう。ずっと座っていけてすぐにトイレにも立てる新幹線や特急列車などは楽なものです。少々ハードルは上がりますが、飛行機だって乗ることができます。JRも国内便旅客機も障害者割引がありますので、予め調べておいて下さい。
旅館やホテルに泊まることはなんてことはありません。ただパンクに対する備えは迷惑を掛けない為にもしておきましょう(特にイレオの人)。布団やベッドを駄目にするのは申し訳無いですから。個室のお風呂は全く問題無いですが、露天風呂にだって入れます。パウチむき出しだと知らない方にちょっとぎょっとされますし、ケースによってはこちらが不愉快な思いをすることもあるようです。私は目立たぬよう肌色の水泳用の腹巻(コンバテックで売ってます)をしますが、それで問題になったことはありません。その辺は今後書きましょう。
最終目標は海外旅行です。長期の旅行はそれなりに準備が必要ですし、結構荷物も多くなります。私はジャカルタ、台湾、ハワイと経験しましたが、備えさえしておけば、何の障害もありませんでした。
一番の障害は手術や入院、自宅療養でなまった体ですね。旅行は体力使いますから、それまでに体を鍛えておきましょう。
外出に必要なものや便利なグッズも今後ボチボチと書いていきます。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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