ストーマ維持管理に便利なグッズ(その1)

もう人口肛門(ストマ)と付き合い始めてから10年近くになります。一時ストマからだと14年です。最初は色々難儀したものですが、ネットで見聞きした事や看護師さんのアドバイスなどで、様々なグッズを試してきました。ほとんど役に立たなかったものもありますが、中には今では手放せなくなったような優れものもあります。そういったものをいくつか紹介していきます。この記事がお気に召してアマゾンリンクからお買い上げいただけると私に数円くらいは入るかもしれません。そうなったらとっても嬉しいです。コンバテック製品は代理店から購入できます。ご利用の業者が取り扱っていれば、装具補助の対象製品として購入できると思います。

コンバテック バリケアパウダー

コンバテック バリケアパウダー
コンバテック バリケアパウダー

皮膚保護パウダーです。特に私のようなイレオストミー(小腸人口肛門)の場合、アルカリ性の刺激が非常に強いために、消化液に触れた皮膚がすぐに炎症を起こしてしまいます。
ですので、パウチの交換時にびらんになった部分にこのパウダーを振り掛けます。便の水分でパウダーはゲル状になり、傷んだ皮膚部分を保護してくれます。また、パウチ面版の穴は消化液によって徐々に溶けて広がってストマとの間に隙間が出来てしまいますが、そこにもこのパウダーを毎日詰めます。パウチの持ちがいくらか違うのではないかと思いますし、ひりひりするびらんの痛みも和らぎます。
以前はそれほど重要視していなかったのですが、看護師さんに色々教えられてから手放せなくなりました。結構大量にドバドバ使ってます。

3M キャビロン 皮膚用リムーバー

3M キャビロン 皮膚用リムーバー
3M キャビロン 皮膚用リムーバー

パウチの面板は結構な粘着力でお腹に張り付いています。これを剥がす時に皮膚を傷めてしまうケースが多いそうです。何度も繰り返すと炎症を起こしたりびらんができてしまったり、私のようなアレルギー持ちだと乾癬の様なアレルギー性皮膚炎にもなったりします。特にコンバテックのような強力な奴だと、普通に剥がしただけで皮膚が赤くなってしまいます。
リムーバーは液を面板と皮膚の間に垂らす事によって粘着力を弱め、皮膚にダメージを出来るだけ与えずにスムーズに面板を剥がす目的で使います。使った場合とそうでない場合は雲泥の差です。私も最初は使ってなかったのですが、病院で看護師さんが使っているのを見てから使い始めました。今までコンバテック純正とかいくつか試しましたが、これが一番強力で使いやすいです。端からポタポタ垂らしていくとスルスル剥がれます。剥がし終わったら石鹸水などでストマ周りをリムーバー液が残らないように洗浄しないと、パウチ面板の粘着力に影響しかねないので注意が必要です。

 

ニチバン 透明フィルムドレッシング カテリープFSロール

ニチバン 透明フィルムドレッシング カテリープFSロール
ニチバン 透明フィルムドレッシング カテリープFSロール
カテリープの使用例
カテリープの使用例
ずれてこないように、私はこんな感じで面板の端を固定しています。
あまり見た目のいい写真じゃないので拡大注意。

これは今回の手術後から使い始めました。私の場合、今回の手術後からストマに向かって5時の方向から漏れやすくなってしまいました。また、コンバテックの面板の布テープの部分は、お風呂に入ったりすると粘着力が弱まり、隙間が空いたり引っ張られて面板本体がお腹の曲線から浮いてきたりしますので、それをがっしり押さえつけておくようにテープで補強する必要が出てきました。
病院で入院中に、日東メディカルのパーミロールを貼ってもらっていましたが、本家は値段が高いので類似品のこれを使い始めました。ちょっと台紙から剥がれにくくて貼る時に失敗する事はありますが、一旦貼ってしまえば次のパウチの張り替え時までがっちりと固定できます。防水なので傷口の保護などにも役立ちます。

こちらは病院でよく使用されてる本家製品。
3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ

3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ
3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ
使いかけの写真で申し訳無いです。
メディカルテープ使用例
メディカルテープ使用例
まだまだ正中の縫合跡が生々しすぎるので、自主規制でモザイクかけてます。見た目のいい写真じゃないので拡大注意。

これは割りとストマライフの初期から使ってます。以前はコンバテックのダイレクト販売から買っていたのですが、それも無くなったし最近はアマゾンで買ってます。(特にオッサンの)お腹と言うのはまる~く膨らんでいるわけです。そこに平面のパウチの面板を貼り付けると、いくら柔軟性があるといっても端は浮こうとするわけです。特に私は凸面板なのでその力は強いです。そこでお風呂とかに入ると縁の粘着力が弱くなってそこから水が入り浮いてきちゃいます。一旦浮いてしまうとどんどんそこから面板が皮膚から剥がれてくるので持ちが悪くなります。そうならないために端を粘着力の強いテープで止めておく必要があります。こういう問題は痩せてる人や皮膚の状態がいい人にはあまり関係が無いのかなあ?
以前はこの3Mのメディカルテープを使って4辺を固定していました。特に旅行に行くなど交通機関を使う場合などは、立ったり座ったりでパウチに負担が掛かりますので、こういった製品で固定力を強めておく事で安心感にも繋がります。
今はニチバンのカテリープも使っていてそちらの方が強力なのですが、そちらは幅が広いために正中の縫合痕までかかってしまいます。ちょっとそれは抵抗があるので、外側はカテリープ、内側はマイクロポアと使い分けています。剥がれかけたパウチの緊急補修用にも常時携帯しています。剥がした後に縁の糊がちょっぴり黒く残るのが玉に瑕。WOCナースのUさんが使ってた日東のがよさげだったのでリサーチ中。

コンバテック バリケアペースト

コンバテック バリケアペースト
コンバテック バリケアペースト

人間のお腹ってのはどうしても座ると皺が寄ります。そこにパウチの面板を貼り付けるのですが、人によっては皺が深いことで隙間が空いてしまいそこから漏れてしまう事があります。そういう場合にこのペーストで皮膚をなだらかにしてからパウチの面板を貼り付ければ、漏れを防ぐことが出来ます。
実はこれ私は持ってますが使ったことがありません。私はそれほど皺が深くないのか、現在は凸面板のパウチだけで事足りています。しかし皺は年齢と共に深くなっていき、肌の乾燥と相まって私もこれが必要になる日が来ることでしょう。

 

このシリーズはまだ続きます。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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