不安の中の再手術

そして再手術当日です。予定の手術室は私の前にひとつ入っているので2番目です。前の手術が終わり次第と言う事なのですが、昼前くらいには入れるだろうと言う事でした。
一応準備は万端です。栄養状態もギリギリですがどうにかクリア。もう5回目の全身麻酔手術なので、その点で恐れるものは何もありません。というか患者は腹をくくって手術を受けるしかないのですし。

今回の手術の目的は3つあります。
1)開いてしまった腹膜とそこから飛び出した腸ヘルニアの修復
2)人口肛門(ストマ)を右に再造設(可能であれば)
3)肛門閉鎖部の洗浄用にパイプを通す
この他に、前回腹膜が開いたり、縫い目の針が二つほど外れて傷が上手く付かなかった事(10日以上経っても抜糸出来ませんでした)もあり、浸出液が大量に出ていたため、ドレーンを3本くらい入れるようです。
私にとって、最重要なのはストマのクオリティなので、この不完全なストマの修復は必須ではあるのですが、ごらんのように手術でのプライオリティは低いです。腹内の癒着の状況によっては(左から右に)動かせないと予め言われていました。同じ左に付け直すことも、上手く付かない可能性が高いので無理のようです。
出来る限り「完全な状態」のストマを手に入れて退院したいのですが、なかなか難しいかもしれません。手術前に医師から「出来ないかもしれない」と言われているのはその可能性が高いからです。

この件についてはストマ・スペシャリスト(WOCナース)のUナースと、この2日間相談していました。実は剥がれていたストマ部分が少し付きかけている感触を毎日細かくチェックしてくれたUさんが得ていたため、「もしストマが再造設出来なくとも、管理を上手く出来れば肉芽を盛り上げて現状のストマを修復できる可能性がある」と言われていました。今回の入院において、執刀医よりも信頼して頼りに出来るのがUさんでしたので、再増設が出来なかった場合その可能性に賭けようと思いました。

肉芽を盛り上げて横穴を塞ぐ
肉芽を盛り上げて横穴を塞ぐ

 

3の「肛門閉鎖部の洗浄用パイプ」についてですが、前回の手術でJパウチを切り取って肛門を塞いだのです。肛門から数センチは「腸」が残っています。ここが完全に塞がってないようで、ピンク色の液体が少し出てました。なので、そこが塞がるまで腹から管を入れて肛門の裏側を生理食塩水で毎日洗浄しようと言う事でした。

さて時間です。今回も自分で歩いて手術室に入ります。もうこんなの慣れっこになってしまいました。いつものようにスタッフに「よろしくお願いします」と挨拶して手術台に横になります。背中に鎮痛剤の管を差し込まれて仰向けになり、センサーを色々取り付けられ、麻酔のマスクを付けられます。今回も深呼吸3回で意識が無くなりました。目が覚めたら全て上手く終わっているといいのですが・・・。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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