術後はリハビリに励みましょう

術後も2日目を過ぎると徐々に体力を回復してきます。まず、強烈な貧血ながら歩けるようになりました。リハビリの時間は午前と午後2回あるのですが、最初はほんの2~30メートル。午後はもう少し歩けてその倍50メートルは行けました。
最初の数日は血圧が低いため、リハビリのI先生(理学療法士)が車椅子を押しながら横を歩きます。血圧が下がって立っていられなくなったら座らせるためです。私は点滴棒を押しながらガラガラと歩きます。

術後の患者はできる限り歩くよう指示されます。14年前のH病院では「ひとりで勝手に歩け」がデフォでしたが、今は患者一人ひとりに理学療法士が付いて介助やアドバイスを受けながら歩く事ができます。特に午後の病棟廊下は、自主トレ組も含めて患者がぞろぞろと点滴棒を引きずりながら歩いているので一種異様です。
この術後に歩く事は非常に重要です。一番大きな問題は腸閉塞ですが、歩く事により腸の動きが活発になるため腸閉塞が起こり難くなります。とは言ってもそれでもなる人はいますけどね。
血流も良くなるので、術中・術後のうっ血で起こる血栓も防止できます。また、歩けばその分体力が戻ってきますので、術後の回復が早くなります。理学療法士と会話しながら歩く事による入院での心理ストレスの解消の側面もあるようです。

4日目にもなると血圧も上が100を超える日も出てきて(でも立ち上がると80台になっちゃうことも)立ち眩みの頻度は減ってきました。「立ち眩み」と言いますが、私の場合目の前が「真っ暗」になるのではなく、徐々に明るい部分が光りだし、最後は目の前が真っ白になってしゃがみこんでしまうタイプのものです。
以前も書いたように2002年に大腸全摘出手術を受けてから、私の血圧は上が100もあれば良い方になってきました。それ以前は120くらいあったのに不思議です。そのためにこの手術に関係無く立ち眩みは日常茶飯事でした。特に晴れた明るい日には起こりやすい気がします。コントラストで刺激が強いのでしょうか?
I先生とリハビリを行なって気づいたのは、横になっている時に100以上血圧があっても立ち上がって血圧が下がってしまうと立ち眩みになるが、寝てるときに90くらいしか無くても立ち上がった時にそれほど血圧の低下が無ければ平気だということです。その違いが何かが判れば対処しやすくていいのですが、何を原因としてそうなるのかは判りませんでした。
それでも日に日に歩ける距離は伸びて、数日で病棟の端から端まで75メートルあるのですが、それを2往復できるようになりました。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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