前々回に書いたように、アルケアのユーケアTDを注文しました。30ミリのプレカット(予めそのサイズの穴が面板に空いていて自分でカットせずに済む)タイプです。業者と相談の上、これまで使用してきたコンバテック バリケアナチュラと併用して使っていく事になりました。こういう点でも複数のメーカーを扱っている業者の方が色々と融通が利くので何かと便利だと思います。数年前まではコンバテックの直販を使っていたのでこういうやり方は出来なかったでしょうから。
既に数回使用してみたので感想も含めてレビュー的に書いてみたいと思います。
まず、ワンピースであると言う点と交換目安が2日の製品である点が特筆すべきことです。これまで比較的長期(5~7日)型の製品を使ってきた事もあって、途中でパウチを外してパウダーを振ったりするメンテが行なえるよう2ピース(面板と袋が別)が私の必須条件でしたが、今回は非常に短期のタイプなので2ピースである必要が無いのです。
1ピースと2ピースでは価格が大幅に違うので、価格の安い短期の1ピース型をどんどん取り替えていくやり方もアリでしょう。オストメイトにとってパウチの貼り替えは非常に面倒な事で、できるだけ長期型を使ってその回数を減らしたいと言うのがこれまでの私の考え方でしたが、このアルケア ユーケアTDを使ってみると、交換が非常に簡単にすむ事もありその負担は非常に軽い事に気づきました。古いものを外してストマ周りの皮膚を綺麗にしたらペタリと貼り付けるだけで完了です。
面板がとても柔らかく、お腹の曲線に綺麗にフィットしてくれます。これまでコンバテックの固い面板(しかも凸型)を使って力業(?)でお腹に食い込ませて使ってきたのですが、それと全く反対の考え方になります。粘着力も十分で、メディカルテープやパーミロールで補強しなくとも剥がれるような事はありません。
袋は一部サイズを除いて透明のものしか用意されていないようで、ちょっと家族には余り見せたく無いです。コンバテックのようにベージュの不透明のものがあるといいのですが。
ただ、透明である事によって面板の「溶け」が装着したまま判断しやすいと言う点はあります。この面板は穴の内側から徐々に解けていきますのでそれが縁に進む前に交換しなければなりません。それが判別しやすいと言うメリットがあります。
脱臭フィルターも付いているのですが、これは私のようなイレオストミーの水便では一発で詰まります。ですので、ガスの抜けが悪くなったらパンクに注意しなければなりません。この点はコンバテックよりも詰まりやすく感じました。フィルターは私の使った中ではコロプラストが一番ですね。
袋の容量もコンバテック バリケアナチュラに比べるとやや少なめに感じました。小まめに排出した方がいいようです。
箱の中身はパウチ10枚の他、ストマサイズを測るための目盛りの付いた透明プラスチックと取扱説明書が入っています。さすが国産品で図の入った丁寧なマニュアルです。まあほとんど読みませんけどね。
イレオの私での面板の「持ち」ですが。比較的調子の良い「泥状便」の時で2日。完全な水便だと1日半程度しか持たないことが判りました。面板が尽きるとすぐに漏れが始まるので外出時は注意が必要です。ただ、先にも書いたように非常に貼りやすいので、ウェットティッシュなどを予め用意してあれば、外出先の洋式トイレの中でも十分に張替え可能だと思います。替えのパウチもかさ張らないのがいいですね。コンバテックの2ピースだと1セットしか入れられない私の替えパウチケース(確か以前コンバテックからサービスで貰った)に楽々と4枚以上入ります。
やはり1~2日でガンガン交換せねばなりませんが、価格がコンバテック2ピースの1/4以下(370円/1枚)なので、コストを考えると却って安くなりそうだというのも前々回に書いた通りです。まだ使い始めたばかりなので、乗り物の中での安心感はコンバテックの方がありますが、最近長時間車に乗るとめっきり漏れやすくなってしまったコンバテックと比べると、座ったり立ったりするお腹の皮膚の変化に追従しやすそうなユーケアの方がむしろ安全なのかもしれません。来週自家用車で東北まで行くので、これを試してみようと思います。そして当分これとコンバテックの併用を続けてみようと思います。