転院

転院と言ってもずっと通っていたH病院に問題があった訳ではありません。H病院の経営母体が隣町に新病院を建てたのですが、主治医のK先生がそちらに移動になったのです。また主治医をO先生に戻すという事も可能でしたが、大きな手術をした身、やはり執刀医に末永く見てもらいたいと考え、遠くなる事を承知で新病院「M病院」に転院することにしました。ちなみにH病院はバス停で3つほど、自転車で通える距離ですが、M病院は車じゃないと無理です。

系列病院なので診察券(磁気カード)やカルテは共通です。何も特段することは無く、単に通う先が変わるだけです。
しかしまっさらの病院は気持ちがいいです。それに「すいてます!」。H病院の激混みは地域でも有名で、診療予約を取っていたとしても1時間以上待つのは当たりまえ。予約無しで来ようものなら3時間以上は平気で待たされます。
何しろH病院は受付のための整理券というものがあるのです。予約無しで朝一番に診て貰いたければ、早起きして朝6時から配布される整理券で良い番号を貰わねばなりません。そしてそれを持って8時半から始まる受付に行くのです。
整理券配布も受付けも長蛇の列、診察室前の待合ロビーは座るところも足りず立ってる人も・・・というのが当時のH病院でした。
なのでM病院のこのガラガラ感は新鮮ですし、ありがたい! 予約時間までに行けばちゃんとその時間に呼ばれます! 予約無しで行っても1時間も待てば診てもらえます!
普通はそうであるべきですよね。

病院というのはある程度評判が地元に浸透しないと来院患者が増えないものなのでしょうかね? 当初はほとんどH病院から移動してきた医師について来た私のような患者ばかりでした。M病院、今ではH病院以上に激混みになってしまいましたけどね。

医師の半分ほどがH病院からの移動でしたが、看護師に関しては新規に採用された人が多かった気がします。もちろんH病院から来た看護師さんも数人見かけましたが、大多数は新しい人だったと思います。それも経験者を中心に雇ったのだと考えますが、ベテラン看護師さんが多く、学校出たての若い娘が多いH病院と比べて年齢層が高めと感じました。
そのためでしょうか、系列なのに病院の雰囲気はいまだにH病院と異なります。H病院は若い娘たちがキャーキャー言いながら走り回ってる感じ(いい意味でですよもちろん!)なのに対して、M病院は落ち着いていて職員の私語もほとんど無く、淡々とプロフェッショナルに徹している感があります。少しクール過ぎて冷たい感じを受けることもあります。どちらが良いと言う事は無いですが、個人的にはH病院の方が病棟の雰囲気は好きです。最近十数年ぶりにH病院に入院しましたが、病棟の雰囲気は昔と同じでした。あの頃のキャピキャピした学校出たての看護師さんたちがみんな主任だったり師長になってたりしてびっくりでしたけど。

そんな訳でこの後十数年間、M病院とのお付き合いが始まります。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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