退院に少しずつ近づいている!

再手術から2週間、月も跨いで7月になってしまいました。ひとまず再手術前の一時帰宅で月越えのための仕事他様々な手続きはしてあったのでとりあえず大丈夫ですが、さらにもうひと月かかるなんて事になったらいったいどうすればいいのでしょう?

そんな中でも手術自体の回復はどんどん進み、体に残っている管は体内洗浄用のカテーテルのみです。毎朝の回診でこれに注射器を使って生理食塩水を体内の肛門の裏あたりに流し込むのですが、閉じてる筈の肛門からジャーと出てきます。このために回診時には紙おむつしてます。主治医のKb先生にも予想外だったらしく、「その内閉じる筈です」とは言うものの、そもそもここは最初の手術で処置した箇所なので、もう一ヶ月を迎えようとしているのにこれでは正直怖いです。腸管は肛門より4センチほど上でちょん切られているので、その先は丸っきりのお腹の中です。このままの状態が続くなら退院してお風呂にでも入ったら感染症が心配です。
そんな7月頭のある日、何故か注射器を押しても食塩水が肛門から出ませんでした。「そろそろくっついたのでしょう」とのことで、翌日から回診時にカテーテルを毎日2センチずつ短くしていく事になりました。やっとかと思うのもつかの間、翌日はまたジャーと出ました。その翌日はまた出ません。この頃がちょうど境目だったようです。その後は順調に2センチずつ詰めていきましたが、結構長いのですよ、この管。まだまだ取れるには掛かりそうです。

私にとって最大の問題なのは人口肛門(ストマ)の方です。手術の傷は時間が掛かるとしてもいずれ癒えます。しかしストマが不出来だった場合、それを管理維持するのは容易ではありません。ストマの口からだけでは無く、脇からもどんどん出てくるのですから、通常のストマパウチをぺたりと貼っても消化液が粘着部をすぐに溶かして漏れてしまいます。漏れたところの皮膚は消化液の強力なアルカリでやられてしまってびらんになるので、さらにそこから漏れやすくなる悪循環です。これがそのままだと自宅に戻されても家から一歩も出ることの出来ない状況が予想できます。
しかし、WOCナースのUさんの尽力で再手術後パンクは一度も無いと言う奇跡的な状況でした。パンク寸前だったのは一度だけあります。しかし衣服やベッドを汚すような状況はありませんでした。しかもパウチの交換も2日に1回と伸びてきました。再手術前の1日に2回以上も漏れて交換していたのと比べれば雲泥の差です。

いつものように外来の患者が終わった後(Uナースはストマ外来の責任者です)、5階病棟に上がってきて私のパウチを交換してくれます。交換は自分でも出来ますが、毎回ストマの状態をチェックして適切な処置を行うと言う理由で、パウチ交換は完全にお任せです。
「何か全体に大分くっついてきたよー」とUさん
「ほんと?!横穴ももうすぐふさがる?」と私
「それはまだだな」
がっくり・・・
しかし状況は徐々に好転しています。Uナースの処置が正しくこのままストマが正常な形に修復される事を祈るのみです。そしてそれはその方向に動いているように見えます。

なんと言っても食事を再開後、全て完食、しかもパウチのパンク無し! これは精神的に大きいです。エレンタールも終わりました。食事を普通に摂れるようになればかえって栄養過多になっちゃいますから。
ご飯もおかゆから通常の白米になりました。いつまでもおかゆなのでKb先生に「そろそろ硬いご飯にならないんでしょうか?」と尋ねたところ、「あ、そう?おかゆの方が食べやすいと思って」ですと!なんと主治医が止めてたとは!
即日普通のご飯になりました。
徐々に退院が見えてきました。あと一週間かな?と勝手に思っていましたけど。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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