大きな希望

それは手術後5~6日経ったあたりでしょうか、ストマパウチは毎日交換しています。Uナースがいつものようにストマ外来が終わった後、病棟に上がってきて「ibdlifeさん、そろそろやるよー」と声をかけてきて、私は支度を整えて処置室に向かいます(術後3日目くらいから自力で歩けてます)。

いつものようにパウチを外してストマをよく洗浄します。縫合が剥がれたポケットに便が溜まっているので念入りに洗い流し、きれいになったらデジカメで写真を撮ります。毎日のストマの変化を記録に取っているのです。特に手術直後は腫れているので大きく、それが段々収縮していくので変化はかなり大きいです。
その後、ポケットになっている部分に細い棒を差し込んで深さを測って行きます。

「あれ?くっついてきてるかな?」とUさん。
「え、ほんと?」と私。
「少し浅くなってるみたいよ。」
「横穴はどう?」
「そっちはまだ有るなあ。でも全体が大分締まって来てるよ。」
どれどれと助手を務めている病棟ナースのYさんKさんも覗き込んできます。消化器病棟なので看護師は皆WOCナースの資格取得を目指してるらしく、Uさんの助手をしたがります。他の看護師もちょくちょく覗きにきて、ストマの洗浄の手法や使ってる道具などをメモしています。
それにしても朗報です。再手術の前あたりは縫合が完全に外れてしまい、私のストマはでろんでろんに開いてしまっていました。これじゃもう家に帰れないかもなと悲観的になっていた私に、やり様によっては修復できると希望を持たせてくれたのがUナースです。それが徐々に効果を上げ始めているようです。

どうやら下の方から肉芽が盛り上がっているようです。自分の腹なので自分で覗き込めないのがもどかしいです。
「あと一週間くらいで横穴塞がらないかな?」と私。
「それは無理かな。でも上手く行くかもしれないね。」
スペシャリストのUナースにしても初めてのケースなので試行錯誤のようです。その判断が間違っていない事を祈るだけですが、私にとって大きな希望を抱かせる1日になりました。

おまけ
私の独断による、エレンタールのフレーバーレビュー。
IBD患者にはおなじみ経口栄養剤エレンタールは、飲みやすくするためにフレーバーが何種類か用意されています。全てを試したわけでは無いですが、私が試したフレーバーの個人的な意見と評価を書きます。
青リンゴ ○ 薬臭さはやや残るが甘く無難。
コーヒー ◎ 普通にコーヒードリンクとして飲めるレベル。これが一番。最後の方は毎日これにしていました。
オレンジ ○ 無難中の無難。そこそこ美味しく飲める。でもオレンジでは無い気がする。・・・思い出した、むかーし飲んだ粉ジュースの味に近いんだ。
 ○ 梅の味ではないな。青リンゴに酸味を足した感じだが、決して不味くは無い。オススメ。
パイナップル △ 飲めないほどではないが、後味が薬臭い。美味しくない。
コンソメ × いまいち・・・と言うか不味い。薬臭さは無いが妙な甘みが有り後味が悪すぎる。むしろ冷やすのでは無くコンソメらしく温めた方がいいのかもしれない。

他にヨーグルト、グレープフルーツ、フルーツトマト、マンゴーがあるようですが、飲んでないため未評価。

エレンタールは冷やさないとどんなフレーバーでも糞不味いです。でも恐れることはありません。冷やせば不味くて飲みきれないという事は無いです。出来るだけキンキンに冷やして飲みましょう。
私はコーヒーが気に入って毎日飲んでいましたが、同室のUCの子はコーヒー不味いと言っていたのでかなり個人的趣向で異なると思います。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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