恐れていた痔ろうに

肛門周囲膿瘍が破裂した後、一時は順調に治っていくようでした。しばらくは出血しましたが、外側は絆創膏で事足ります。一旦完治したかのようでした。
しかし、一週間もすると肛門の横が腫れてきました。少し熱も持っています。それを少し強く押すと、ブシュッと膿と血が飛び出てきました。またやり直しです。ガーゼを当て、清潔に保ち、出血が減ってきたら絆創膏にして穴が閉じるのを待ちます。しかしまた腫れてきて・・・。
そんな事を数回繰り返すうちに完全に痔ろう化してしまいました。

痔ろうは直腸から横にトンネル(ろう管)が出来て肛門以外の場所に繋がってしまう症状です。便には細菌が一杯ですからそれが痔ろうに入り込み慢性的に炎症を引き起こします。しかも非常に痛いです。とても座って入られないほど痛む事もあります。
いつでもじくじく血や膿が漏れて来ますし、私の場合常時下痢をしているので、場合によっては便もそこから出てきます。これもまた精神的にきついです。

主治医のK先生の外来で診てもらいました。患部周辺を押して膿を搾り出します。結構出ます。その後細い棒を外側の穴から突っ込んで深さを確認します。かなり深いとの事でした。内視鏡でも診てもらいましたが、直腸の内側の方は軽い穿孔があるようでしたが、繋がっているかどうかの確認は出来ませんでした。複雑痔ろうとの診断です。私のような常時水便や下痢気味だと便が入り込んでしまうのでなりやすいそうです。
痔ろう、特に私のような複雑痔ろうは自然治癒はまずありません。薬剤での治療も効果が無いと言われています。唯一外科治療だけが効果的です。
K先生と相談の上、M病院で痔ろうの根治手術を行なうことにしました。潰瘍性大腸炎が一定の完治状態になったと思ったのもつかの間、またしても憂鬱な事態になってきました。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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