半年後の復職

退院してから4ヶ月、手術のために入院した日からだと実に半年間会社を休んでいました。まあちゃんと長期休職を認めてくれた会社には感謝です。
しかし、あまり休んでもいられません。健保から傷病手当は出ますが、本来の給料に比べたら大分減ってしまいますので、子供を二人抱えた家族の生活のためにも出来るだけ早く復職をしなければならなかったのです。

4ヶ月の間、便の状態はそれほど変わりませんでした。ですので、漏れを覚悟し無ければなりません。また、自宅にいるようにはトイレに行けませんので、紙おむつは必須です。
この4ヶ月で私の体重は減りに減り、手術前は75kgあったのが55kgまで減ってしまいました。もちろん見た目も痩せて変わってしまいましたので、会社の上司たちには心配されて結構色々大目に見てもらえたのは幸いです。体重が減った原因はもちろん大腸を切ったことで栄養の吸収力が減ってしまったためですが、主治医にはこれはいずれ徐々に改善されると聞いていました。実際手術2年後には60kg台に回復しています。

同僚たちも大分痩せた事を心配していましたが、陰では「あいつはもう長くない」などと言ってる奴もいたようです(苦笑。中には面と向かって「鍛えてないからそんな訳のわからん病気にかかるんだ」などと言う人(こういう人は大抵年配者)もいたりで、まったく病気を知らない人は困ったものです。

幸いにして自家用車通勤のできる職場だったため、通勤の苦痛はありませんでした。これがラッシュの中、電車やバス通勤だったとしたらとても無理だったと思います。座っていればそれだけで漏れはある程度抑えられますから。立ったり歩いたりするとポタポタと漏れて来るのです。

しかしそんな生活が長く続かない事も復帰後しばらくするとある程度判ってきました。白血球除去をしたあたりから、病気と付き合いながら出来るだけ無理をせずに自宅で働ける方法を探ってきたのです。その準備もそろそろ整いつつありました。
復職後10ヶ月ほど続けましたが、会社に辞表を出しました。実はその1年ほど前、自宅療養中から既に始めていたのですが、軌道に乗りかけていたのでウェブ系の仕事を自宅で行う事にしました。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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