手術直後

手術後、家内と少し話をしましたが、私の息が苦しくあまり話せないのと、もう遅い時間なので一旦帰りました。義父たちは先ほど帰ったそうです。何しろ11時間以上どんな思いで手術室の前のソファ(H病院は家族待合室のような個室は無く、手術室に廊下で繋がるエレベーター前のソファに、検査患者たちと並んで座っているしかないのです)にいたのだろうと思うと家内が不憫です。

回復室の私はと言うと非常に慌しい中にいました。何しろ熱が40度、血圧は上が50しかないのです。看護師さんがそう先生に言っているので判ります。
何か死ぬかもしれないとかすかに思いました。血圧50なんて大変な事だと素人の私でも判ります。
「ibdlifeさーん、血が足りないので輸血しますね」事前に輸血の承諾書に署名してありますので、輸血が始まりました。点滴棒に凍った赤い血液パックがぶら下げられます。K先生長時間の手術直後で疲れているだろうと思いますが、私も大変なのでまだまだ帰れなさそうです。看護師さんが15分おきくらいに体温と血圧を測っています。
私は寒くてガタガタ震えていました。歯がガチガチ鳴るレベルです。寒いと言って電気毛布を入れてもらいましたが、全く暖かさを感じません。仰向けになっているのがつらかったので、傍に来たK先生に「横を向いていいですか?」と訊きました。「あーいいですよ」と言う事でベッドの手すりに捕まって横向きに丸まって寝ました。何しろ寒いので少しでも丸くなりたいのですが、横向いたら切ったお腹が開いちゃうんじゃないかとうっすら思ったりして気が気じゃありませんでした。

どうも呼吸が浅いようで、体に繋がってる機械が息の間隔が開く度にピーピー鳴ってました。もっとトライボールやっておけば良かったと思いましたが今更どうしようもありません。
傷口の傷みは鎮痛剤が効いているので激痛と言うほどではありませんが、重い鈍痛が腹全体にありました。とにかく辛いので少しでも寝ようと思いました。寝ればその分だけ楽になるだろうと思いました。が、一呼吸ごとに目が覚めてしまう感じで、一向に時間が経ちません。少し寝たと思ったはずなのに、時計を見たら5分しか経ってません。辛くて長い長い夜でした。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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