実のところ、どの時点を「発病」としたらいいか、私にも判りません。私は色々な手続き上の処理では、はっきりと病名が付いた「確定診断」が出た日を発病としていますが、実際にはそれ以前から徐々に症状が出ています。しかし、その原因が本当にUCだったのかどうかについては今となっては分かりません。何件も医者を回って「潰瘍性大腸炎」とは出なかった訳ですから。しかし、最初に血を見た日は今でもはっきり覚えています。
ある日、便通の後ポタポタと鮮血が肛門から落ちてきました。仕事が一通り終わり、東北道の羽生PAで軽く仮眠を取り、便意を感じてトイレに行きました。ごく普通の固めの便でした。
それがすべてで終わった後、数滴でしょうか真っ赤な血がポタポタと。驚きましたが、鮮血ってほんの数滴で、便器を真っ赤に染めるほど広がるんですね。
そこで感じたことは、「あぁ痔になっちゃったか」です。トラックドライバーの職業病とも言える病気ですが、様々な話は聞いていましたし、同僚にも多かったです。
早速会社に戻り、同僚たちに話をしましたが、「お前もやっと一人前の運転手だね」などと言われる始末。よく効く売薬の話などを仕入れて早速次の休日に買いに行きました。座薬型の薬です。当時は完全に「切れ痔」だと思っていました。何の疑いも無く。
しかし、市販の痔の薬では一向に良くなりません。いつも排便後にポタポタと出血していました。それでもまだ出血量が少ないのと、便自体は普通だったのでそのまま放置状態が続きました。