ずいぶんと久々の投稿となりますが、ニュースでの安倍首相の退陣報道に色々思う事もあって、書きたくなりました。
功罪はひとまず置いといて、彼は潰瘍性大腸炎患者にとって、希望の星でもありました。今回またこの病気についての説明もちらほら出てるようですが、身体的な症状以上にかなり精神的に追い詰められる病気です。この中で長期にわたって激務である日本国首相を務められたことは、相当な気力も必要だったと想像します。
この病気に罹患して仕事を諦めざるを得あなかった人、夢をあきらめてしまった人人、憔悴して家に閉じこもってしまった人、多くの人生があります。その中で、潰瘍性大腸炎という難病になっても、「総理大臣まで上り詰めることが出来た」と言うのは、この病気で苦しむ人たち、特に若い方々には大きな希望と励みになったことと思います。
最近は良い薬が開発され、私のように残りの人生に障害を残すような大きな手術をしなくても、投薬治療のみで激務に耐えられるような健康状態を維持できたというのも、将来の手術に不安を感じていた人々にも福音だったと感じます。
前回の退陣時には、かなり辛辣にこの病気の症状を揶揄する人々もネット上に多くいて、人の醜さに衝撃を受けたり、我が国の「民度(嫌いな言葉ですがあえて)」に対して失望したりしていました。
再登場の時は震災直後ということもあって、持病の状態を陰ながら心配していましたが、どうにか乗り切って健康不安説を一蹴したことには嬉しさも感じました。
今回、体調悪化というのがどの程度の症状なのかは判りませんが、職務を諦めざるを得ないほどのことであれば、少し心配です。嫌いな人も多いようなので、また症状を揶揄する心無い言葉がネットに多く流れるのかと思うと少し憂鬱な気持ちになります。あれはかなりこの病気で苦しんでる患者の心を傷つけますからね。
総理大臣としての評価は、この後の歴史が決めていくでしょう。ひとまずは「お疲れさまでした」と言いたいです。そしてなかなか叶わないでしょうが、休息の期間も得ることが出来るなら良いのになと思います。