一週間ぶりに食事始まる

再手術から7日目の金曜日、回診のKb先生が言いました。
「明日から食事始めましょうか」
この一週間ずっと、首から中心静脈に入れている高カロリー輸液(エルネオパ)とエレンタールだけです。それだけでも一日2千キロカロリーほど摂れているはずです。歩き始めているから体力も徐々に回復してきました。もう病棟の端から端まで75mを2往復、300mくらいは楽勝で歩けます。
ただ、再手術前に毎日数回ずつストマパウチが漏れるという状況だったので、その後遺症と言うかトラウマが残っていたのでいささか心配です。再手術後はUナースの尽力もあって全くパンクはしていないのですが、もう少しストマの状態が良くなって来るまで食事を待ちたいのが本音です。
「でも食事を始めないといつまでも点滴が抜けないですよ」
そうなんですよね、食事を取らないということはこのわずらわしい首の針を抜く事ができません。まだ腕の点滴なら楽なのですが、このIVH(中心静脈栄養)は感染症に気を使うし、首に管付いていると言うのはわずらわしいし、ここ数日かゆくなってきたしでそろそろ負担になりつつあります。

最初の食事はうどん
最初の食事はうどん

そんな訳でちょうど一週間目の土曜日から食事が開始になりました。「またあの糞不味い三分粥食べにゃならんかー」と戦々恐々としていたのですが、なんと今回はいきなり全粥からのスタートでした。再手術では腸管もストマも手を付けていないので問題無いそうです。
最初の食事、土曜日の昼は恒例のうどんです。先週の土曜日は手術でしたし、先々週はパウチのパンクが怖くてとても食べられる精神状態ではありませんでした。麺好きの私としてはありがたいうどんをやっと食べることができます。そんなところに担当のMナース。
「あれ、ibdlifeさん、天ぷら付いてないの?」
「え~?天ぷら付いてるのぉ~?」
「あ、低残査か、ごめんごめん、付いてないわ」
全く余計な事を。でも私この看護師さんが大好きです。(不貞な意味じゃないよ!)

食事が始まってもすぐにはIVHの針は抜けません。エルネオパ2000mlとエレンタール1本、それに食事も開始されるとなると3500kcalを優に超える筈で、ちょっと多すぎます。
そういえば、IVHをやっている最中は毎日3回、血糖値を計ります。血糖値が150を超えるとインシュリンを打たれてしまいます。私は糖尿の気は全く無かったのですが、このところ夜に血糖値が上がってインシュリンを打たれてしまっていました。午前、午後、夜と3回計るのですが、何故か夜だけリミットを越えるのです。さすがにこんなにインシュリンを打っていたら、これまでその気配も無かったのに糖尿になってしまいかねないと素人考えしていました。だいいち低血糖になってぶっ倒れちゃわないのかな?
何故夜だけ血糖値が上がるのか、自分の行動パターンをよーく考えてやっと判りました。私は消灯前にジュースを飲むのです。喉が乾くのと自主的にビタミンCの補給。しかしジュースには大量の糖分が。そう、たぶんそれが原因で10時の血糖値が跳ね上がってしまうのです。
試しに数日ジュースをやめてみたら・・・。ビンゴ! やっぱり血糖値は正常値でした。もし同様に非糖尿で血糖値測定をしている方、測定前のジュースは慎みましょう。

七夕のそうめん
七夕の日もそうめんでした。にんじんが星型です。それだけですけどね(笑。

さてカロリー摂りすぎの私ですが、翌週火曜日にやっとIVHを抜きました。入れる時は30分くらい大作業でしたが、抜く時は5分くらいでさっと抜けました。痛いかと思って目を瞑ってましたが、自分でも気が付かないくらいにあっさりと抜けました。いやー楽だ! しかもこの後腕に点滴入れられるかと思ったらそれも無し! 全くのフリー状態です。点滴棒とおさらば。あとは食事を毎完食して栄養状態の数値を上げるだけです。それでストマが治れば退院です。

あ、まだその他にお腹に管刺さってた。残念。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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