14年ぶりにH病院へ入院(その2)

泌尿器科では前立腺癌の恐れもあるのでPSA検査(腫瘍マーカー)をしましょうと言われました。「癌?」がぁ~ん!それは考えてなかった。どうせ前立腺肥大か何かだろうと思ってましたから。え~とがん保険は入ってるから、まず確定診断で百万くらいは出るよなあ~とか人事のように虚ろになって帰宅。もちろん家内に「癌かもしれない」なんて言えません。残尿がかなり多かった(300mlもありました)ので翌週膀胱鏡検査(要するに尿道から入れる内視鏡)をして膀胱内もチェックする事になりました。なお、PSA検査は採血するだけです。
その日はユリーフという前立腺肥大用の薬を貰ってきました。これ確かにおしっこ出るようにはなるんですが、立ち眩みが強烈でした。何しろ私は上が100無い事が多い低血圧症です。立って数歩歩き出すともうくらくら来ちゃいます。これはきつい。

翌週覚悟してH病院の泌尿器科へ。採尿と残尿検査の後、膀胱鏡検査です。今回は薬が効いたのか残尿は120mlに減りましたがまだ多目です。
泌尿器科のY先生はちょっと私の本来の主治医K先生の若い頃に似たちょっといい加減な臭いもする(失礼)話しやすくフランクな先生です。膀胱鏡検査はほんの5分くらいで終了。特に膀胱内に問題は無いようです。ただ、膀胱の筋肉が大分弱っていて、そのために尿を押し出す力も弱くなっているとの事でした。
そしてPSA検査の結果は、ひとまず平常値に収まっていて、今すぐ問題は無さそうです。手術後にもう一度PSA検査をして、数値に変化があるかどうかを確認する事になりました。ひとまず手術前としてはこれで終わりです。前立腺癌は進行が遅いので、もし今ごく初期の状態だったとしても数ヵ月後の対応で問題無いそうです。
いやー、一時はがん保険でいくら下りるか、生活はそれで当分やっていけるか考えちゃいましたが、ひとまず取り越し苦労に終わりそうです。まあ2度目のPSA検査の結果を待たねばなりませんけど。
あまりにユリーフの立ち眩みが酷いので、Y先生に言うと薬をフリバスと言うのに替えてくれました。ユリーフは1日2回でしたが、これは寝る前に1錠だけでいいそうです。こちらも立ち眩みの副作用はあるそうですが、飲んですぐ寝るのでそれほど影響は出ないだろうとの事でした。

もうひとつ、H病院の入院手順は以前と大分異なっていた(系列のM病院とも異なります)のですが、入院前に歯医者に行って虫歯を治さねばなりません。もしくは手術後まで治療しなくても問題ないという証明をH病院の指定歯科医にしてもらわねばならないのです。なんと面倒くさい。
私が通っている歯医者も指定医なので、その点は問題ないのですが、昨年末に銀の詰め物が取れて1月一杯まで通っていたので虫歯はまだ無い筈。それでも「虫歯が無い」と言う証明を書いてもらわねばならないのです。歯医者にそれを書いてもらって(指定歯科での証明書代は一応タダ、持ちつ持たれつで患者増えるからね)、余計な出費で大嫌いなクリーニングもされました。

さて準備万端。手術承諾書に家内のサインも貰っていよいよ入院です。会社の様々な業務もひとまず6月一杯は放置しても大丈夫なようにしておきました。
そんなところに東京都から医療券更新の書類が、「あ~これがあったか!」K先生はこの手の書類書いてくれるの遅いから2~3週間は余裕を見て出さねばなりません。え~と今年の提出期限は・・・8月頭かあ、それなら7月に入ってから出せば十分間に合いそうですな。と言う事でひとまず放置。

今度こそ準備万端、入院です。と言う事で入院導入編はもう一回続きます。

投稿者: ibdlife

潰瘍性大腸炎を20代で発病しましたが、既に私も50代。思えば長々とこの病気と付き合ってきたものです。まあ大病しても人生どうにかなるものです。絶望したらそこで終わり、気楽に生きましょう。 人工肛門ですが、旅行好きです。一人でどこへでも行けます。飛行機に乗って海外にも行けますよ!

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